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すぐに否定してしまう。ネットニュースの側面的な判断の落とし穴。《事件は会議室で起こってるんじゃない現場で起こってるんだ》

すぐに否定してしまう。ネットニュースの側面的な判断の落とし穴。《事件は会議室で起こってるんじゃない現場で起こってるんだ》

ほんとはよくないのに
良いですねとあわせていること

まずは実社会での話

友達の花子さんが何か新しいアイテムを買って、みんなの前で報告しています。「これ、超可愛くない?」周りのみんなは「エー!まじ可愛い!」「素敵~♪」「どこでかったの?私もほしい~」とそのアイテムをほめています。

でも、私は内心こう思っていました。『なにあれ、ダッサ』『マジお金の無駄』『周りであわせてるやつも意味わかんない』…。

と、こんな経験みなさんもありませんか?

実際にそのアイテムが本当にダサいと感じたので私は内心そうつぶやいたのですが、口には出しませんでした。ちょっとここでよく考えてみましょう。

なぜあなたは心の中でつぶやくけど
みんなの前で口に出さなかったのか

あるあるな話なので皆さんもお気づきかと思いますが、同調してるフリをしてるだけのことだったのです。本当は全くの否定なんだけれど、その場の空気を壊したくない。みんなとの関係を悪化させたくない。そんなあなたの空気を読む心が働いたというわけです。

もし、あなたが思うがままに「ダサすぎ~どこが可愛いいのか理解できない!」と本心を口に出して発言したとしたらどうなるでしょうか。

恐らく場の空気は固まり、なんとなく嫌なムードになったり、その日からなんとなくみんなと疎遠になったり、みんなとの距離ができてしまう。なんてことも想像できそうですよね。

空気を読めない奴 = KY

しかしよく知った仲でいつも喧嘩するくらい仲が良ければズバリ言っても関係は壊れないかもしれません。これは相手との距離がどれだけ近しい人であるかが鍵となります。

ネット上での否定発言は
リアルの会話の否定発言とは違う

上記の話題はリアルの知り合いに対する否定発言についてでしたが、ネットコミュニティでの否定発言はどうなのかをみていきましょう。

コロナ渦でネット上でのニュースコメントに参加し始めた人も多いのではないでしょうか。ネット上での誹謗中傷問題も最近は多く目立ってきています。

ネットコメントでの発言

発言相手が人でない場合はおもむろに否定をしてもさほど大きな問題にはなりませんが、発言する相手が人である場合は投稿ボタンをクリックする前にそのコメントをよく確認してから押した方が良いでしょう。

否定と誹謗中傷の線引きをせずに安易に投稿すると、想像以上に度が過ぎて誹謗中傷の域に達してしまうこともあります。

しかし、なぜネットコメントはすぐにこのような問題になってしまうのでしょうか。

💡問題検証

ネットニュースはマスコミやバイラルユーザーからの一方的な見解の情報発信です。

「発信者が物事に対してどう見たか」についてニュースにして発信します。つまり

発信者視点

物事を判断する材料として不確定要素があり、「かもしれない」「と聞いた」と言うようなニュースはよく内容を吟味する必要があります。曖昧なマイナス要因を完全にマイナスと決めつけてしまいかねません。

世の中に出回っているニュースは多くがライターの私見が埋め込まれているものです。そして読者はその記事視点からインプットされたイメージで良し悪しを判断しています。

つまり、リアル(本質)をしらずに情報が気軽に手にはいるので、あたかも自分が知ったような気になってしまい、悪い話はすぐに否定したり、誹謗中傷したりしてしまいがちです。

一方的な視点からの判断

これが実際を知る人であれば、物事の見方が大きく変わります。マイナス側面もあるがプラス側面も見えていて、ニュースに対する見解も変わってくるのです。

総合的な判断ができる

ネットニュースに対するコメントは
側面だけでコメントされていることが多い

つまりニュースは多角的な視点からの評価されなければ、物事の側面だけで偏った判断になりうるということがほとんどです。

実はインターネットが出てくる前は今よりもさらに一方的にニュースを擦り込まれていたのです。テレビの時代は一般ユーザーは発信者側の立場にはいなかったのでそれがより顕著でした。

コメントができるデジタル時代になりテレビ時代よりも多くの見解が入るようになりましたが、まだまだ側面だけでほとんどが判断されコメントがつけられているのです。

溢れかえる否定コメント
ニュースの判断材料として
何が足りないのか

昔、こんな名言がありました。

事件は会議室で起こってるんじゃない
現場で起こってるんだ

日本の刑事ドラマ「踊る大捜査線」より。レインボーブリッジを封鎖できなかった青島刑事の名言です。このセリフは私もよく引用します。

まさに「現場」という言葉に今回のネットニュースの判断コメントがどうして側面的な判断結果になるかのヒントが隠されていました。

ニュースで見聞きする出来事に対する「現場」の状況判断が明らかに欠落しているのです。現場にいない人たちが、見聞きした内容だけで判断をする。つまり、側面的な情報だけでは本質を知ることはできないのです。

現場の空気を読まずに発言している

しかし、空気を読みたくても現場にいないのだから読めなくて当然です。

マスコミなどの発信者が空気感までをも含めて報道すればまた違った判断でコメントも変わってくるでしょう。

冒頭で書いた花子さんの話は現場にいるからこそ空気が読めていて否定的な意見を持ちながらも、それを口にしなかった。ということだったのです。

膨大なニュースに対するネットコメントで
気をつけたいこと

今後もどんどん溢れるようにニュースは押し寄せてきます。それはほとんどすべてが自分自身が直接見聞きしたものではなく、誰かによって発信されたものであり、その現場に自分自身はいません。

だからこそ、その現場の空気を少しでも読むこと。

これが読者やコメントユーザーに求められてくるものだと思います。さらには匿名だからと発言が過激になったり、ありもしない誹謗中傷につながってしまうこともあります。

もしもすべてが実名であればもっと空気を読んでから判断し、コメントしようという活動につながっていきます。

リアル社会の発言と同じくネットでのコメントに十分に気をつけて行きたいですね。同時にニュースの発信者も側面だけではなく現場をより的確に伝える発信者リテラシーが求められているともいえます。特に否定的なニュースに関しては。私も他人ごとではなく気をつけて参ります💬

今回の記事はこの辺でお別れとなりますが、少しでも何かの参考になれば!コメントもお待ちしております🙂💬

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