首長族…聞いたことありますか?
なんかテレビで見たことあるとか、どっかで聞いたことあるという人も多いかと思います。その首長族ですが、なんと!ミャンマーにいるんです。
首長族はカヤン族と呼ばれるミャンマー国内の民族です。ミャンマーは多宗教多民族国家の国、100を超える民族が暮らしていることでも有名なんです。
2021年ミャンマークーデターでも、民族の存在はこの国のあり方に大きく影響していることがよくわかりました。普通は国家の軍は一つですが、ミャンマーには民族軍と呼ばれる多種多様な軍が存在しています。クーデターを起こしたのはミャンマー国軍、それに反対する民族軍や沈黙する軍や賛同する民族軍など、かなりややこしいです。
話がそれましたが、そんな民族の一つである首長族(カヤン族)に会いにいく機会がありました。
もう7年ほど前になるんですが、その時のエキサイティングな旅の話を少ししていきます。
ミャンマーのカヤー州に飛ぶ
まずはヤンゴンからプロペラ機に乗り40分ほどで行けるカヤー州の州都ロイコーという街に行きます。飛行機だと40分ですが、車で行くと・・10時間以上かかります。山道のため直線でいけないのです。。
ロイコーの街に着くと写真のような景色が広がっています。いやとにかく田舎なんです。
だいたいこんな感じの町です。街というか村というか。本当のローカルですね。ちょっと政府の関係の仕事で施設に立ち寄りました。
土地だけは無限にあるので政府の施設は無駄に大きくて広いんです。でも中身はスカスカです。さぁ用事を済ましたら、早速首長族に会いにいく旅の始まりです。
いざ首長族に会いに出発!
首長族に会いにいくために仲間のミャンマー人が、ひとり通訳を連れてくると言います。んん?通訳?仲間のミャンマー人は日本語を話せるけどどうして?と尋ねると、仲間のミャンマー人は首長族と話すことができないから、首長族の言葉がわかる通訳を連れてくると言います。
なんと、ミャンマー国内でも、民族毎に言葉が違うので、理解できないのですね。なんともすごい世界…日本で言うとアイヌ語というところでしょうか。
こんな道なきみちを進みます。舗装されてません。
ぬかるみもあって、4WDじゃないと絶対車輪を取られて進めないような道です。
日本が誇るハイエース旧型で進みます。
途中石碑がありました。日本が支援して土の道に砂利を敷いて舗装していたのです。こんな奥地で日本の国旗を見るとなんだか誇らしい気分になります。
そしてついに!首長族が住む村にやってきました。ロイコーから2時間ほど車で走った場所です。
首長族と対面する
テレビで見たことはあったものの、実際に会うとなるとドキドキしてきます。なかなかできない体験です…
村の子供たちも我ら外国人たちを出迎えてくれました。
そしてついに…年齢はもう何歳なのかわからないですが、首に黄金の首輪を巻いた女性が出迎えてくれました。この村では有名な女性のようです。
噂通り、本当に首が長いのです!
こんな感じの木造の家屋に首長族は住んでいます。女性と会話する通訳。
どうやら、歌を歌ってくれると言います。
随分と年季が入ったギターのような楽器を手に取り、歌い始めます。
そして音楽に合わせながら踊りも披露してくれました。ゆっくりとした音楽で気分もまったりしてきました。ダンス動画もご覧ください。https://www.youtube.com/embed/fSk9LKj0qvE?rel=0
その後特別に首輪がどうなってるのかを見せてくれました。
なるほど!こういう作りになっていたのか!縦に切れ込みがありパカっと外せるようになっているのです。
しかし、首はかなり辛そうですね…
首が長いことが美しいとされているようですが、首につけた黄金の飾りは美しく輝いていました。
子供達はまだ首飾りはつけないようです。ある程度大きくなっていた女性が儀式をしてつけ始めると聞きました。大人になった証でしょうか。
首長族も村の人が少なくなっている
聞いた話によると首長族の人口は少なくなっているようで、首飾りをつけるのは女性だけなので、女の子がたくさん生まれないとやはり減ってしまいますよね。
ちなみにこの村にはたまに外国人が訪れるようです。この首の長い民族を一眼見たいとやってくるようです。ダンスなどを披露してチップというか、お金を渡します。一回500円ほどですが、観光収入になっているようです。
また土産物でこの首飾りも売っていました。土産物やというような立派なものではなく、家の片隅でいくつか首飾りが置いてある程度のものですが…
タイ人などがよく訪れると言っていました。
話を聞かせてもらった後、また2時間の土の道を通りロイコーの街に戻りました。
今回は首長族の村を訪れる旅でした。少し前のものなのでまた、新たな旅に出たら、記事を書いていきたいと思います。
首長族の皆さんありがとう御座いました。
まだまだえむさんの旅は続きます。