South East Asia

やれといわれてできるのは当たり前。何もいわれなくても出来たら一人前。

やれといわれてできるのは当たり前。何もいわれなくても出来たら一人前。

東南アジアの人の気質

東南アジアでずっと働いていると日本人との気質が違うことをいやというほど思い知らされます。私が住む国ミャンマーではその気質の差で頭が痛い思いをたくさんしました。

そんな経験からどの様にスタッフ達を教育し、よいチームを作っていくことができるのかの試行錯誤を重ねてきました。

今回はそんなスタッフ教育についてお話をしていきます。日本人にも使える気づきもありますので是非参考にしてみてください。

オフィスが散らかってる

私はある時、オフィスがとても散らかっていることに気がつきます。スタッフが散らかしてるのは間違いないですが、不快な状態です。みなさんが経営者や管理者の立場の場合、そのシチュエーションであなたならどうしますか?

不快だと感じている私が掃除をすればそれで解決する話ですが… 

・何もいわずに放置するのか。
・自らが手本となり率先して掃除するのか。
・さもなくば、掃除するように指示するのか。

さあどうするのが一番よいでしょうか。

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①何もいわず放置した場合

何もいわず放置した場合は、オフィスは散らかった状態のままで、誰かが掃除するまでずっと不快な状態が続きますね。いつか誰かが掃除するとは思いますが、それまでの間は不快な状態で過ごさなければなりませんね…

②自分が自ら掃除した場合

その時は綺麗になりますが、また時間がたてばオフィスは散らかってくるでしょう。そしたらまた自分が自らやるのか…。ずっとその繰り返しになるかもしれません。また、自分で手本になって掃除するのもちゃんと手本にしてくれるのかどうかは分かりませんね。

③スタッフたちに指示した場合

掃除をするように指示をした場合は、その場はきれいになりますね。嫌がってやらないとかいう例外は今回は考えないようにしましょう。指示をすれば社長や上司が言ったことは聞くので言われたらやるのです。オフィスは綺麗になりました。

スタッフにどうなってほしいか

何も言わずに放置は一番まずい対応ですね。日本においても東南アジアにおいても放置してしまうことは状態が悪化するしかありません。やらなくていいと同じです。

そして自分が自らやるというのは一見手本を見せてそれをまねしてもらう、という意図もあるかもしれませんが、スタッフからすると、自分達がやらなくても上司がやってくれると錯覚させてしまうこともあります。これでは教育にならないもしれません。

そして、指示した場合。これが一番スタンダードな回答ですが、これでも教育としてはもの足りません。指示したらやる。指示がなければやらない。ということだと考えてください。これでは毎回毎回指示しなければいけないですよね。

上の三つの対応はどれも物足りないのです。

つまりは、一度指示したら次から指示しなくてもスタッフ達が自らやるようになる必要があるのです。

どうしたらスタッフ達が自ら動く?

最初はどんな事でもスタッフ達にやってもらうことは指示しなければいけません。何もできない状態の時に、教えることは必要ですね。

しかし、一度教えた後に次同じことができないと言うことは多々あります。

掃除してください。と言えば掃除はします。でも次に掃除がまたできてないのは、指示するだけではだめだという結果です。

そこで考えなければいけないのは「なぜ掃除をするのか』という根本的な問題提起となります。仕事だからと言うのは答えになりません。すべて業務中の出来事は仕事につながっています。

そこでいつも私がスタッフ達に話すこと。

💡人を喜ばせることがすべてです

私はスタッフ達全員にこのように話します。
難しい論理や説明は不要です。誰でも分かる話で、スタッフ達が動くようにするには、

私たちの会社は人を喜ばせることが仕事です。だから人が喜ばないことは言われてもやらない。人が喜ぶことは言われなくても自らやるように。

まともな会社であればこれはだいたい当てはまります。詐欺とかしている会社でなければです。

一つ一つの指示をする事はもちろん大切ですが、この大前提さえスタッフの頭にインプットしてしまえば、だいたいのことが自らできるようになっていきます。

この記事のタイトルにあるように、言われなくても出来るようにするには、人を喜ばせるという基本をスタッフ達に理解させ、擦り込むことが一番楽です。一つ一つの説明は事務的なこと以外は不要です。

お客さんだけに対してではなくすべての人を喜ばせることを常に意識した上で仕事をしてください。スタッフ同士も上司も部下も。

社員教育は経営者のマインドを
変えることが必要。

この話は実は社員教育を通じて、教育者のマインドを変えることが大切であるという話に通じています。

掃除をすること一つとっても、喜びを与えるマインドに変化すれば、スタッフ達はできるようになってきます。

掃除をしてきれいにしたい、という動機よりも、綺麗にして誰かに喜んでもらいたい、という動機でスタッフ達が自ら行動するようになれば、経営者として教育はうまく行ったといえるでしょう。

そして結論、喜びを与えるマインドにスタッフ達がなるためには経営者、および管理者自信がスタッフ達に喜びを与えるマインドにならなければいけないのです。

現場での教育の仕方

冒頭で出てきた掃除をさせるための方法ですが、喜びを与えることを教えられればどんな方法でも良いというのが私の答えです。

一緒に掃除してもいいし、管理者に伝えてスタッフにやってもらうでもいいです。

方法論はあまり重要ではないと私は考えています。喜びを与えるマインドさえ伝えられればそれでよいと思います。

大切なのは方法ではなく真意です

一人前に育てる

いわれなくてもできる人に育てるための話をしましたが、私はこれだけです。人によってはうまく行かない人もいるでしょう。このやり方が伝わらない人もいるでしょう。

決してパーフェクトではないですが、大切なことは経営者や管理者のマインドを変えることこそがスタッフ達を言われなくても出来る一人前の人物に育てることにつながっていく。

と言うことなのです。

東南アジアのスタッフ教育は日本とは全く違います。日本の教育をそのまま持ってきても、うまくあわないなんていうこともしばしば。

そのまま日本式を押し付けて失敗してるケースをイヤというほど見てきました。押しつけるではなく、こちらが合わせるやり方でスタッフ達と関係を築くこと。これが一番大切だとよくよく思い知らされたのでした。



今日も読んでいただきありがとうございました。
東南アジアより、えむさんでした。
またお会いしましょう: ) 

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